あれから中々ブログを更新できず、すみません(><)久しぶりの更新です!
コロナが拡大している中、妊婦さんも、そのご家族も、本当に大変な状況になっていますね。
そんな中、今助産院で働いていて、
病院とは違う、助産師の観察力を、日々感じています
「自然なお産」を求めて、助産院に来てくれる妊婦さんたち
その一人一人に寄り添い、個々の生活環境や社会背景に合った保健指導を行う先生達
病院では、なかなか時間の制約があったり、ルチーンで話さないといけないことも多くて、ゆっくり聞いてあげることができないこともありました
助産院では、一人一人しっかり時間を取りながら、赤ちゃんとお母さんの正常な経過を観察し、そして奥底にある思いや悩み、不安を聞いて、取り除いていきます
でも、なかなか思い通りにいかないことも…
お産は本当に命懸け
妊娠期間も突然何があるかわからない
先生達は、早朝でも、夜中でも、いつでも電話があったら駆けつけ、必要時には病院に連れて行きます
助産院の助産師は、常に謙虚でいなければならないと、改めて思います
「助産院では厚生労働省が定めるところにより嘱託する医師及び病院または、診療所が定めておかなければならない」医療法第19条
助産院の助産師は、嘱託医がいるからこそ力を発揮できる
いくら「お産は自然なこと」といわれても
お産は本当に何が起こるかわからない
何も起こらないことは、当たり前ではなく
奇跡で幸せなこと
その裏に、お母さんの頑張りと
助産師の力、嘱託医のお守りがあるのです
それを、勘違いしている助産師も実は存在しています
お産は助産師のものではありません
「自然なお産」を謳う前に
しっかりリスクを伝えること
そしてそのリスクを一緒に抱えて支えること
それが出来ない人に
「自然なお産」を謳うこと、助産院を掲げることは出来ないと
私は思います
最近また「自然なお産」がブームになってきて
いろんなメディアなどに掲げられた素晴らしい数々の情報や、神秘的な体験談が
自然を求める女性たちの本能をくすぐるのかもしれません
でも、昔と違った日常生活があり
昔と違った食生活
昔と違った様々なストレス
そんな環境の中で、自然に産むことの大変さを
助産院の助産師は伝えていかないといけない
様々な素晴らしい情報に翻弄され
リスクに晒されて
最終的に産む場所が決まらず
投げ出された産婦さん程、残酷なことはない
助産院の助産師は決して
妊婦さんを一人にしてはいけない
最後まで診る責任があります
自分達が診れない領域に産婦さんがなったとしても
嘱託医に任せておくのではないのです
その責任をしっかり自覚して
助産院の助産師は、一人一人の妊婦さんとそのご家族に丁寧に寄り添い、支えなければいけない
助産院で働く中で、様々な助産院の実態を知って、最近思った思いです
自然なお産は、本当に素晴らしい
その素晴らしさを守るためにも
そのリスクをしっかり見つめることの大切さも
妊婦さんとともに受け止め、支えることが
助産院の助産師の務めだと思います