以前に勤めていた大学病院は約7年務めた。
その中ではいろいろあった。
大変なお産もあったり、悲しいお産もあったり、
婦人科・乳腺外科もあったから、
長い闘病の末、婦人科のガンで亡くなる人や、
進行の早い乳ガンで、若くして亡くなる人、
先生とのやり取りで、悔しい思いもしたり、
いろんな修羅場があった場所だった。
でも頼りになる上司、素敵な先輩や、かわいい後輩に恵まれて、
充実した7年だった・・・。
そんな場所を去ることに決めた。
やっぱり辛くて、戻れなかった。
中絶後、ずっと戻れるか不安だった。
産後休暇が終わっても、やっぱり不安で、
診断書を書いてもらってからお休みをいただいていて、
外来など場所の変更も考えてくれていた上司の計らいもありつつも、
やっぱりしばらく休むことを選んだ。
退職願を書いて、提出。
助産師として働いた中で、一番長い職場だった。
ありがとう。ごめんなさい。
そして
「このままちょっと休んだら、また絶対復帰するのよ。
この資格を持っているのに、埋もれさせるのはもったいないわよ。
またいつか絶対復活するのよ。」
最後に看護長から激励の言葉をもらった。
今はできないけど、いつかまたできるときがくるかな・・・
助産師として・・・
それから約1年・・・
助産院の先生に声をかけてもらい
少し手伝いに行かせてもらっている。
本当にありがたい。
自分のことを知っている人が周りにいるのは、とても心強い。
正直、中絶した時と同じ週数くらいの赤ちゃんのエコーを見ると、
涙目になってくる。
予定日が5月だったから、
同じ年の子ぐらいの赤ちゃんを連れてくるママや、赤ちゃんを見ると
泣きそうになる。
でも助産師として
働きたい。
その思いは変わらない。
気持ちを落ち着かせて。
今はやっと、プライベートの自分が出てきにくくなった。
仕事として、助産師という立場で、関われている。
赤ちゃんがかわいい。
ママ達の笑顔にこちらも元気をいただく。
ありがたい場所。
あたたかい場所。