心療内科を受けることになったのは、中絶してから2か月たったときだった。
家族ぐるみで親しくしている友人の母親に言われた、一言がきっかけだった。
「一回行ってみたら?話すことで楽になれるかも。
うちの娘も一時期通って、よかったから。」
その友人も、昔いじめがあって一時期不登校になり、
その時に心療内科に行き、改善したことがあった。
心療内科なんて、自分には縁のない場所だと思ってた。
でも話しながらとめどなく流れる私の涙を見て、
友人の母親は言った。
「もういっぱいいっぱいなんやと思うで。
行くことは恥ずかしいことじゃないよ。」
勇気のなかった自分の背中を押してもらい、行くことにした。
調べて行ってみると、
サラリーマンや、老人夫婦、子供連れの母親や、大学生ぐらいの若者や、
たくさんの人が受付で、呼ばれるのを待っていた。
あまりの人の多さにビックリした。
こんなにも精神的な治療を必要としている人たちが、
たくさんいる現実を、
改めて知った。
みんな心が疲れているのだろうか・・・。
はじめは問診で、心理士さんから家族背景や、今の悩みなどを聞いてもらい、
その後、医師診察に行った。
私は出来れば、女医さんがよかったので、調べて女医の方に診てもらえる病院に行った。
女医さんの方が、男性医師より気持ちを分かってもらえるんじゃないか。。。
そんな思いからだった。
私にとって、この選択は間違いではなかったと思える瞬間が、
そこにはあった・・・。