羊水検査の結果が出れば、結局お腹の子は中絶する方向になり、私は少しずつ気持ちを整えていくしかなかった。
そんな中、助産院と提携しているクリニックで中絶をする予定になり、クリニックの方から、私の体調と今後のことも含めて、少しでも早めの週数で入院をした方がいいと連絡があった。
そして、羊水検査が12月3日の予定で、12月9日以降で入院と決まり、現実を帯びてきた・・・
もうその日には・・・
寂しさと悲しみ、いろんな思いがこみあげてきた。
事前に膣内培養検査もクリニックで実施することになり、
その結果が今日返ってきた。
仕事終わりの車の中で、助産院の先生から電話がかかってきた。
思いもよらない衝撃的な事実を、伝えられた…
「○○○○○(性感染症)が出たから、今からクリニックに来れる?旦那も一緒に治療せなあかんわ。羊水検査も中止せなあかん。」
一瞬何を言われているのかわからなかった。
○○○○○なんて、どうして・・・
今までになったこともないし、自分には関係のないものだと思っていた。
夫以外、感染源は考えられない。。。
吐き気がして、途中スーパーのトイレで吐いてしまった。
その後、冷静になって、夫に電話をするもつながらず、LINEをした。
冷静に、文章を綴って、連絡を下さいと。
家に帰ると、助産院の先生が待ってくれていた。
そして先生に車でクリニックまで付き添ってもらい、治療薬をもらった。
いろんな思いがこみあげてきて、恥ずかしさと情けなさから、助産院の先生の車の中で、号泣した。
家に帰ると、夫から折り返し連絡が来て、状況を説明した。
夫に聞いても、しらばっくれる一方で、話にならなかった。
その態度にも、余計に腹が立つと同時に、虚しさでいっぱいになった。
私は、気持ち悪さでいっぱいになり、またトイレで吐いてしまった。
怒りを通り越して、自分の不甲斐なさ、なんで夫の行動に気づけなかったのか、助産師としての自分、妻としての自分を恥じた。
そして、今までの日々のことを思いながら、ずっと裏切られていたんだと感じた。。。
この人とはもう、やっていけないかもしれない・・・
何度も思ったことがあったけど、
今回はもう無理かも・・・
でも子どもたちがいる・・・
お腹の子のこともある…
もうどうしたらいいのかわからない・・・
だれか助けてほしい・・・
でも恥ずかしくて、誰にも言えない。
泣きたくても、子供たちがいるから泣けない。
またいつも通りの顔に戻って、夕食を一緒に食べ、子供たちとお風呂に入り、寝かしつけをした。
その後、ベッドの中で、一人泣いた。
どうしようもなく溢れてくる涙と一緒に、気持ちが少しずつ落ち着いてきて、静かに眠りについた。