入院4日目 ついに…(2019年12月26日 妊娠19週2日)

そして、12月26日、この日は偶然にも長男の誕生日。

重なってほしくなかったけど、重なってしまった。

朝に夫からの連絡があったけど、出なかった。

LINEで

「午前中仕事の合間に病院に行くから。

昼からはどうしても調整できないから、お母さんに連絡した」

と入った。

朝、診察で20本の棒を抜き、陣痛をつける膣錠が入れられた。

急激に進む可能性もあり、経産婦でもある私は、そのまま分娩室にいることになった。

11時ごろ、夫が来た。

ガウンを着て、私のそばに来た。

「ごめんな。」

そう言って、腰を擦ってくれた。

私はいろんな思いがありながらも、生理痛のような波に耐えながら、

来てくれた安心感と、擦ってくれる心地良さを感じていた。

お昼ご飯が出て、少し食べていると、母が来てくれた。

「また連絡してな」

と言って夫は仕事に行き、母が代わりに付き添ってくれた。

母と話しながらも、2錠目が入ってからだんだん痛みが強くなり、母には一旦退室してもらい、

助産師さんに腰を擦ってもらいながら、呼吸を整えていった。

13時から14時半までの間、陣痛の波が何度も押し寄せて、タオルを口に入れながら、

「痛いよー、痛いー」と叫んでいた。

体をどうもっていっていいのかわからない。

どの体制になっても痛い。

いきみたいけど、いきめない。

「ごめんね。ごめんね。

無理やり出して、本当にごめんね。ごめんね。」

そう思いながら、どうしようもない痛みが押し寄せてきて、

もう無理!!って思った瞬間、

何かが出てきた。

赤ちゃんを包む胎胞が出てきて、少し痛みが楽になった。

14:38

ゆっくりと赤ちゃんが出てきた。

何とも言いようのない、安堵感と、悲しみが襲ってきた。

助産師さんに赤ちゃんを抱っこさせてもらった。

あったかかった・・・

一気に涙が出てきた。

「ごめんね、ごめんね。」

母も見たいといってくれて、分娩室に入ってくれた。一緒に抱っこしてくれた。

「きれいな顔してるね。

ごめんね。ごめんね。」

母も泣いた。

処置が終わり、部屋に戻った。

ちょっと休んでいると、助産院の先生たちも来てくれた。

一緒に泣いてくれた。

「そばにいてやれなくて、ごめんやったね。

一人でよう頑張ったね。」

また涙が溢れた。

夫はそれから、22時ごろ病院に来てくれた。

赤ちゃんを見たいと言ったので、助産師さんに連れてきてもらった。

私の作った産着に包まれたわが子。

夫は、赤ちゃんの姿を見て号泣した。

「ごめんな。ごめんな。

こんなにちゃんと手とか足とか指もある、

しっかり人間なんやな。

ほんまにごめん。ごめんな。」

夫も、夫なりに今日来れなかったことを悔やんでいた。

一人は辛かったけど、もう責めるのはやめようと思った。

しばらく泣いたあと、今後のことを二人で話しをした。

そして、日付が変わり、夫は帰って、私は久しぶりの眠りについた・・・

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